ヨーロッパで新婚旅行で来られるカップルさんで「ヨーロッパでのフォトウェディング(結婚式後撮り)をしたい!」という方は多いかと思います。
パリ、ロンドン、ローマ…などなどヨーロッパ主要都市はヨーロッパ外から来られる観光客の方には有名なフォトスポットとなっております。
それに比べウィーン、プラハ、ブダペストなどの都市はコンパクトで交通も便利です。
実際日本から中央ヨーロッパへ来られる方々とお話しすると1日〜3日のみの短期滞在で来られる方がほとんどです。
ウィーンは1区Stephansplatz周辺に観光地が集まっており、で徒歩で主要観光地を巡れます。
一度歩き始めると映画のような街並み
細部までこだわり抜かれた建築物
どこか懐かしくとも現代的な生活スタイル
音楽と芸術で溢れる都市です。
毎回その夢のような雰囲気に浸りながらオーストリアで1番大きい美術館、美術史美術館での撮影に挑んでおります。
この写真は16mmワイドレンズで撮影しているのですがそれでも天井が入りきりません。それほど広く、フォトアシスタントもカメラからご新郎新婦様の方まで廊下を走りながらドレスやポージングのサポートをしてもらってます。
お写真にあたって日本でのフォトウェディングと違う点をいくつかご紹介します。
まず、ファッションフォトグラフィーのスタイルを取り入れ、たくさん動きをつけた写真を撮影しております。
フラッシュを使いアングルをつけた写真はVogueなどで見かける映画のスターがイベント会場に到着した時にパッと撮影されたもののような、ポーズを意識せず自由に動きながら撮影しております。
開館前の撮影では特別に裏口から入館し、中央エントランスで撮影を開始します。
ここではご新郎新婦様お一人づつ撮影し、360度追いかけながらの撮影をしました。
お二人とも躊躇することなくこのアイディアに沿って前後に歩いてみたり、様々な方向を見てみたり、ドレスを大きく動かしたり、少し面白いアイディアも受け入れてくださったお陰でたくさん笑顔のショットが撮影できました!
次に違う点。
映画のシーンを切り取ったような「モーメント=瞬間」を撮影しております。
撮影場所にたどり着いた時、スターティングポーズを1つご提案します。
そこから想像していただきたいシーンや感じていただきたいことをお伝えします。
感じたままに動いていただき、お話ししていただいたり
そのお二人の特別な空間を様々な角度から撮影することにより
普通の写真からストーリー性のあるお写真へと、意味があるお写真をお渡しできます。
今回はこのロケとお二人の雰囲気を合わせ、突如ひらめいたアイディアが「舞踏会」
舞踏会というアクティブで音楽があり、想像するだけでワクワクして体が自然と動いてしまうような
ご新婦様がお好きな「嵐」の曲が遠くで流れているのを想像していただき
え、嵐の曲を舞踏会で!?
というリアクションも写真に収め
カメラを見ながら笑顔ばかりの写真にならないように様々なリアクションや動きのカットが撮影できます。
最後の違い。
ローアングルの取り入れ。
ローアングルとは、低い位置にカメラを持っていき
より被写体を大きく見せたり、撮影場所をよりダイナミックに見せたい時の撮影テクニックです。
ただ単に下の位置から撮影すれば良いというものではなく、撮影角度と範囲が重要となってきます。
ファッション系の撮影でもローアングル+フラッシュ+傾けての写真を撮ることが多く、ほとんどの場合は動きと規模の違い(scope)を表現する時によく使うのですが
フォトウェディングではヴェールの裾まで取り入れる目的、あと美術館の大きさ・広さを表現する目的で取り入れております。
歩きながらも。
垂直に正確に撮影するのももちろんですが、様々な視点で撮影するのが写真を見返しての面白みではないでしょうか。
お二人がどの角度から見ても美しいという理由はもちろん、
日本では目に新しい視点を取り入れたフォトウェディングをご提供したいという思いもあります。
世界で最も豊かで優れている博物館の一つと評価されている分だけあってどこを切り取っても美しいシーンとなります。
There is more.
ウィーンは見ても見切れないほどの美しい場所が数え切れないほどあります。
次回は開館前の美術史美術館でのフォトウェディングはいかがでしょうか?
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ウィーンフォトウェディング・ヨーロッパ日本人フォトグラファー
Photo: PHOTOGRAIKA (Aika Maeda)
HMUA: Kerstin Szinovatz
Photo Assistance & BTS: Lica Ishida
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